す
き焼き
鹿児島の祖父母から正月祝いに鳥刺しと畑で採れた野菜、和牛の薄切りが届いた
鳥刺しはわかる 鹿児島では鳥刺しはポピュラーなもので、スーパーでも取り扱…鳥扱って………いるらしいです笑
野菜もわかる 実家で取れた野菜は実際いくつかは店で買うものより美味しい
ピーマンとかはとりわけ香りが強くて、ナポリタンとかピーマンの風味が効くと美味しくなる料理に使うと美味しい
和牛の薄切り なんこれ?
こっちのスーパーでも売っとるて
おそらくどれだけ金を贈られても一切受け取らず向こうの誕生日にそのまま送り返していることに気付き、メタってきていると見られる
ありがたいけれど困る
別に牛肉好きでもない
この和牛の薄切り中々の曲者
何せ安いものではない
グラム1200円平民からするとゾッとする肉
生前はさぞ名のある偉牛(いぎゅう)だったのだろう
世間では
このタイプの肉といえばすきやきっしょ!笑
みたいなノリが横行しているが、自分はそうは思わない
すき焼きの味は1を10にできるが10も10にするし多分20も10にする
もったいない
あと飽きの速さがババ抜きレベル
最後まで満面の笑みで完食できたことがない
終盤はある種トライアスロンに近い
どうしても普通のすき焼きで食べたくない
珪藻土バスマットのことしか考えていない頭の中で必死にこれまで見聞きした知識を検索したところ、確か北大路魯山人という総合芸術家みたいな人が自分流すき焼きみたいなのやってたから僭越ながら今回はわたくし流すき焼きをしてみたいと思う
普通のすき焼きの歴史
すき焼きの由来はさまざま
好きなものを焼く 杉箱を使う 農具の鋤を使う すき身の肉を使う など
インターネットなんでも辞書によると明治の初めくらいがおそらく今のすき焼きのひながたが出来てきたらしい
映画実写どっちのるろうに剣心にも牛鍋屋「赤べこ」出てきたよね
美味しそうだった
あれは味噌味らしい
確かそこら辺は海外との交流が始まって、そこらへんから市民が肉を食べ始める時代が始まったけど、今のように薄切りにすることも難しいし現代の牛のように品種改良され美味しくなるよう育てられたものでもない肉を煮て食べるとなると、おそらく酒やねぎで臭みを消して、甘みと醤油で臭みをわかりにくくするのが手っ取り早かったんちゃうん?みたいな感じちゃうん?
けど現代においてその調理法でそのまま料理するのってやっぱおかしくない????
おかしくないかどうかを確かめる必要があるので試してみました
何を試すのかとなりますが
「牛肉に濃い味付けをする必要があるのか」
です
牛肉が臭くなけりゃ味付けを濃くしなくたっていいよね
今回は
①塩コショウ
②酒砂糖醤油
で比較してみました
①で食えるならすき焼きのテンプレは破壊可能と言えるとします
②の方が抜群に美味い 当たり前
①はやっぱ牛臭さというか乳臭さみたいなのが消えない
②はそれを消し飛ばす無敵力を感じる
では方向転換してどうやったら甘辛い牛肉と野菜を飽きずに食えるのかかんがえる
こってりをまったりで相殺しにいく路線として生卵が主流みたいなので、今回はあっさりで相殺するルートも作ってみるということで魯山人センセよろしくおろし大根、その他合いそうだなの思ったかいわれ、白髪ネギ、おろし生姜を用意した
これで、割り下を甘みと醤油味抑えめの酒こんぶかつお出汁強めでこさえて、上のメンツ+ポン酢とかで食べたら美味しそうちゃうん!?
ポン酢と上のメンツ合わせた上で卵つけても美味しいんちゃうん!?!!?!?
調理開始
よろしくお願いします!!!!
ネギは魯山人センセ曰くケチらずに一枚皮を剥きなさいとのことです
剥いた皮使うなとは言ってないので白髪ネギ作った
アメリカの諺にもありますよね
『一つのフォークで二つの豆を刺す』
ないです
白菜は分厚いとこは斜めにそぎ切りしてあげたら薄いところと同じタイミングで食べられるんちゃうん!?
しいたけの飾り切りはいりません
暇なのでやっただけです
何の戦術的優位性(タクティカルアドバンテージ)もありません
多分多少火が通りやすくなるくらいか
それでは
結果…………………………
手間かけた割に大して変わらん
想像できてたけど醤油にポン酢が勝ってない
塩すき焼きみたいな概念を生み出さん限りポン酢とおろしでは微妙かもしれん
かいわれと白髪ネギは割とありだけど卵に負けてる感じ
けど卵と醤油に勝ってポン酢で食えるとなると紫蘇とか柚子胡椒とかも択に上がってきて、そうなるとそれもうしゃぶしゃぶちゃうん?となる
すき焼きらしさ=こってり甘辛 って前提の上で飽きずに食うってミッションをクリアするのが、こんなに困難…だとわ笑
機会があれば再チャレンジしたいところ
おわり